父の衣類整理して思うこと

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匂いと共に通勤

私は車通勤をしている。先月は2週間ほど、いつもと違う車内になっていた。それは父の衣類をたくさん積んでいたからだ。その衣類の量もかなりのものだったので、なんとなく人をもう1人乗車させているような気分になった。しかも衣類から発される匂いは父そのもので、本当に不思議な気分を味わった。

布につく匂いというものは何十年経っても薄れないものなのだなと実感した。この荷物で、残された父の衣類はいよいよ最後。区の回収日に持っていくまでの期間、この匂いを背負いながら通勤した。

厚手の衣類は特に匂いが薄れないものだ

衣類整理計画

5年前に父が突然亡くなってから、父の持ち物は全く触れずにそのままにしていた。いつかは整理しなければと思いながら、なぜかできなかった。ただ、年々、さまざまな現実的な問題を目の当たりにして、重い腰をあげた。

まずは、父の物を整理するために、何があるかを探る。家の中を確認して改めてわかったのは、父の所有物はとてもシンプルで、衣類・デスク周りの仕事関係の書類ぐらいだった。衣類はスーツ類、アウター、セーター類、シャツ類、下着類など。

私の住む区での古着回収の情報を確認したら、年に2回春と秋に大々的に回収している情報を発見した。20年以上この区に住んでいるが、全然知らなかった。調べてみるものだ。区内でさまざまな場所で一ヶ月の間の土日に1回ずつ回収日が設定されていたので、私がアクセスできる場所で3つほど都合のいい回収日を見つけ、この3回にねらいを定めて、衣類整理をした。

ひたすらゴミ袋に入れていく。最初は、思い出深いものなので、袋に入れる前に写真におさめていたが、だんだん同じものがたくさん出てくることもあり、ひたすら袋詰めすることに集中した。結果、15~16袋程になった。回収場所によっては車で行けない場所もあるので、自転車で積んでもっていくものと、車で一気に持っていくものと、何回かに分けて、父の衣類を自宅に運んだ。

計画通りに、3回の回収に全て持っていくことができたので、なんだかよくわからぬ達成感を味わった。

ていねいな暮らしぶり

スーツは10着、多分厳選した物のみが残っていた。昔の半オーダーメイドのものがほとんどで、名前刺繍入りのものだ。ポケットの中を全て調べたが、爪楊枝1本入っていた以外は何もなし。手入れをきちんとしている。

セーター類は衣替え用に収納されていて、サイズ、種類によってメモと共に小分けにされていた。

サイズ・種類別に収納するこの方法、今年の私自身の衣替えに採用した!!

下着類もきれいに収納されていて、使い古したものはこまめに取り替えていたようで、傷んだり変色しているものが全くなかった。定期的に新しいものに取り替えるために、ストックもたくさんあったが、無駄に多いのではなく、必要な数だけ残っていた。

父のていねいな暮らしぶりを今更ながら実感する。見習いたいものだ。ちなみに衣類の色は寒色系ばかり。父の衣類と共に、寝具類も処分したのだが、4人家族だったのに、シーツ、布団カバーが非常に多く、30枚以上あった。これは母が全てクリーニングまたは糊付けして、きちんと収納していたのだろう。2人の暮らしは晩年まで本当にていねいなものであり続けていたのだなと、感心してしまう。

父の衣類は全て寒色系

無言との対話、楽しい

この衣類整理を、実家で1人、一ヶ月くらい毎週末行なっていたのだが、なぜか、1人でいる気がしなかったのが不思議だった。

もともと、私は一人暮らしで、家の中でテレビやラジオに対しての反応など、独り言をいうことが多いというか、普通に家で1人で話す性質を持っている。これらの作業でも「なんでこんなものがここにあるのよ」「ひゃあ、これまだあったのね」みたいに話をしながら、意外と賑やかに事を進めて、楽しくできた。もちろん話しても何の反応もないのだが、(あったら逆に怖いけど) なんとなく、そこにその時、父がいるような気分になった。

父に倣う?

自分の衣服が、父と同じ寒色系が多いことに、やはり似るものだなと思うと同時に、父のようなていねいな暮らしはできていないので、人生折り返しの年齢に来ている私は、父を見習って、もう少していねいな暮らしをして、日々の生活を大事にしていかないとな、、と、ちょっとだけ思った。

実現できるかわからないけれど。。。