ケアマフ — 学び編

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母の暮らしと実家終い

認知症マフ

muff:(名)マフ ⦅両端から手を入れる毛皮などの筒状の防寒具⦆(→ earmuffs)(オーレックス2英和辞典より)

マフとは防寒具のこと。日本では防寒具のアイテムとしてはあまり馴染みはない。イアマフは耳当てとして、どこかで聞いたことがあるような気もするが。防寒具ではなく、高齢者のグッズとしてのマフというアイテムを初めて知った。

note上で、私自身が介護、編物というタグをよく使うからか、おすすめで記事を読んだのがきっかけで知ることになる。

認知症マフのはなし その1|mayumi nose
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日本でのマフの広がり

認知症マフ・なごみマフ・ケアマフなどと呼ばれているが、イギリスではtwiddle muffという言葉で知られているようだ。twiddle(いじくりまわす、もてあそぶ)するマフとは、なかなかのネーミング。確かに、現物を手に取ると、手を中に入れて色々なところを触って見たくなる構造。

興味深いので、いろいろと検索してみた。高齢者が手を入れてリラックスする小物で、イギリスから日本に伝わり、日本全国でマフを編むボランティア団体が多くできた。そして、実際に病院や介護施設で使用する中で、安全性をより追求し、どんどん改良されて伝わり出している。ボランティアの中には、高校生のグループもいた。

作り方を知りたい、と思い、近所で検索し、偶然に都内で行けそうなイベント「ケアマフを編む会」を見つけ、参加することにした。

ケアマフの詳細はこちらの本から↓

クリエイツかもがわ|癒やしのマフ
京都で感覚統合・発達障害、認知症介護や医療的ケアなど福祉分野の出版。グラフィックデザイン・イベント運営をしている出版社です。

ケアマフを作る

「ケアマフを編む会」で、ケアマフとは一体何か、そして安全なケアマフを作るための7箇条を紹介いただいた。特に、私自身が学びになったのは、、

・筒状のマフの内側には、握ることができる小物(ドーナツ型、棒状、ボール型などのふわふわした形状)が仕込まれていて、外側は様々なデザインの装飾が付けられている。異食を防ぐために大きさは小さすぎてもダメだし大きすぎても握れない、ちょうど良い大きさが適切。
・小物はしっかり縫い付けておくこと。これも異食を防ぐため。また、分厚い編み地なので、糸始末の後を内側外側ともに表面に出ないようにする。ここをきっかけにほじることがあるからだとのこと。分厚いということにも意味があるのだなと。
・筒状の編地は、ほじったりされることを防ぐために指が入り込まないように密密に編まれており、それでいて柔らかい。私自身は棒編みが好きなので、棒編み針で作成することを計画していたが、ほつれや丈夫さという観点からは、かぎ針の方が好ましいとのこと。
・装飾の小物は、性別関係なく使用するためにか、花・動物などの自然のモチーフが多いようだが、使う人が特定されているのならば、その人の好きなものをデザインするのもいいとのこと。

認知症マフという名のように、認知症の方がそれを手に取ることで、気持ちが落ち着いたりするという用途なのだが、病院や施設では、さまざまな用途で使用しているようだ。というのも認知症の方だけでなく、やはり誰もが触っていて気持ちが和らぐし、点滴をする時などはついつい針を触ってしまわないように、カバーするためにも使われているとのこと。想像もつかなかった用途を知り、感心してしまった。


今回の編む会のテーマはサーマルステッチのいろいろだった。勉強になる。

デザインは無限

安全なマフを作るためには、注意点がいくつかあるのだが、デザインは本当に無限。この日、同席していた方が編んでいたのは、ビールを思わせる黄金色と白色の泡に見立てた玉編みが編み込まれた編地のマフ。どんなデザインにしたらいいか、考えるだけでも楽しそう。

この日は、帰りに毛糸屋に立ち寄り、セール品の並太糸を買って帰宅した。さあ、作るのが楽しみだ。